親知らずの抜歯の注意事項
親知らずの抜歯について、患者さんへ知っていだきたいこと
親知らずの抜歯を行う前には、事前に患者さんに知っておいていただきたいこと、処置に関するリスクについてもきちんと説明を行います。
ご納得いただいた上で安心して治療を受けていただけるよう努めてまいりますので、ぜひ内容をご一読の上、治療に臨んでいただきますようお願いいたします。
親知らず抜歯に伴うリスク
親知らずの抜歯は、外科処置を伴います。
そのため、非常に少ない確率ですが後遺症のリスクがあるということを知っておきましょう。
どんな治療も、メリットしかないというものはありません。
治療を受ける際には、メリットとデメリットの両方を理解した上で処置に臨むことが大切です。
麻痺の可能性
下顎の親知らずを抜歯する際、下唇につながる神経を傷つけてしまう可能性があります。
この神経(下歯槽神経)を損傷すると、部分的な麻痺の症状が残ってしまうことがあります。
上顎洞への穿孔の可能性
歯の根っこが上顎洞(鼻の周囲にある空洞)に突き出ていたり、上顎洞を隔てる骨が非常に薄い場合、抜歯によって上顎洞と口がつながってしまい細菌や真菌などに感染することがあります。
抜歯後の痛みについて
抜歯後、数日間は痛みや腫れといった症状が出ることがあります。
患者さんによって個人差はありますが、一週間ほど腫れが続くこともありますので、事前に抜歯のためのスケジュールを組んでおくことをおすすめします。
抜歯処置のスケジュールについて
当院では基本的に、初診の患者さんに対してその場で抜歯を行うことはございません。
まずはお口の状態をしっかりと検査した上で、綿密な準備をして処置に臨みます。
炎症など、問題がある場合の抜歯について
親知らずが腫れていると麻酔がうまく効かないなど、処置に支障をきたしてしまうことがあります。
腫れや痛みなどの症状がある場合は、事前に投薬治療を行うなど状態の緩和に努めます。
安全な抜歯処置を行うための検査について
患者さんの状況をきちんと把握した上で安全な治療を行うために、当院では歯科用CTを用いた精密検査を行っております。
検査にお時間を要することをご了承ください。